2011年10月
待ちに待った登頂の日。
エアーズロックの朝は早い
集合時間は、なんと朝の4時30分
目覚まし時計が鳴ったのは、その30分前の4時、これが精いっぱいだった。
オーストラリアは時差が無いので、ほぼ日本時間のままでは、
この時間に起床するのはツライ。
その上、カーテンからの光は皆無で、あまりの暗さに“朝起き“という感覚さえ湧いてこない。
それでも登頂の日の天候が気になるので、暗いと分かっていても、
ベッド脇のカーテンを開けてみて、
思わずその光景に自分の目を疑った
確かに夜明け前は暗い。
その真っ暗な闇にあるのは、降り注ぐ星の雨だ
昨夜はあった月灯りは無く、電灯の明かりも何も無い、ただの闇。
その空間にあるのは、瞬く星達だけなのだ。
まだベッドで寝ている彼を起こして、急いでプランを変更することにした。
集合時間前に、満天の星空観賞タイムだ。
長野県出身の私が驚くくらいだから、大阪出身の彼の驚きは尚更だった
といっても、ゆっくりと感動を共有するのは、もう少し後。
昨日スーパーで買ったパンとフルーツとヨーグルトを冷蔵庫から出してリュックに詰め、用意した着替えを迷わず着る。
ロッジのドアを出ると、ホテルのロビーへのルートを逸れて、
彼よりも先に高台へ通じる道を駆けるように登った。
足元の頼りは、昨夜歩いた記憶と星の灯りだけだ。
追いついて来た彼と一緒に、首が痛くなるほど身じろぎをせず、
上を向いたまま、星空だけをじっと見つめて、静かな時間を共有した。
集合時間が迫る中、一眼レフでTRYしたものの、写真はやっぱり真っ黒のままだった。
この星空は、残念ながら私たちの記憶以外の記録は残っていない。
ホテルのロビーに着くと、まだバスは到着していなかった。
ここには毎日、サンライズの時間と気温などの情報が掲示されている。
登頂したい、そこから世界を眺めてみたい、
そう祈って、バスが来るまでの短い間、この掲示板を見つめていた。
遡ること一年前、
横浜にある港の見える結婚式場で、親しい人たちの祝福を受けて、
挙式をしました。
あれから365日、時々するけんかを除けば、
幸せな時間を送れていることに日々感謝します
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