2010年04月

2010年04月01日23:51ブルゴーニュへ行こう 3

シャブリ地区について、最初に案内されたのは、Laroche というワイナリーだ。
私は初めて聞いた名前だったが、1850年から生産を始めていて、この地区では有名なワイナリーという話だった。

蔦の絡まる瀟洒な作りの中庭を通って、まず案内されたのは、大きなワインの樽がところ狭しと並べられている蔵だった。
ここには、独特のにおいがして、長時間の見学は、ワインと見学者の身体には良くないらしい。
ブルゴーニュ4

次に案内されたのは、ワインを搾り出す道具が置かれている蔵だった。
今でも作業が行われているという話で、部屋は薄暗くても、この大きな道具と部屋が清潔に保たれているのが分かる。
ブルゴーニュ5

シャブリといえば、辛口の白ワイン!
この地区のワインは、AOC(原産地統制)により、プティ・シャブリ、シャブリ、プルミエ・クリュ、グラン・クリュに分けられている。
この道具の向かいのテーブルには、そのラベルが貼られているワインが4種類並べられていた。

試飲の前に、やはりお勉強が先だ。
ワイン蔵のスタッフの説明を、ガイドさんが通訳してくれる。
目の前のワインが気になるものの、自然が相手のブドウ作りの苦労や、その対策には興味がそそられた。
春先の気温が不安定な時期に、芽吹き始めたブドウの実を襲う、マイナス10度まで下がるたった一晩の不運で死滅してしまう、
という”苦労が水の泡”になる自然現象には、一番悩まされているとのこと。
そのために、ブドウの木の周りにストーブを配置して気温をキープするというオーソドックスな方法から、
ブドウの実を急激な温度低下から守るために、表面を凍結させて中の温度を一定以上下げない様に水を撒く、
という逆転の発想まで、自然と闘い美味しいワインを作り続ける人たちの試行錯誤の歴史を感じることができた。

そうして作られたワインを、プティ・シャブリから順に試飲をして行く。
プティ・シャブリは熟成が浅く、昨年のものなので、ワインというよりぶどうジュースのような味わいだ。
シャブリはというと、プティ・シャブリよりは少しアルコール度が増してきているものの、風味はほとんど無い。
プルミエ・クリュまで来ると、レストランで飲んだことがある味わいで、口に含んで香りを楽しむことができる。
そして、最高級のグラン・クリュは、美味しい白ワインってこういう味!さすが最高ランクな味わいだ。
もちろんお値段も最・高・級

ブルゴーニュ6
 

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